今日は、風も穏やかなとんど日和になりました。早朝から佐保川地区社会福祉協議会の方々をはじめ、自治会、PTAなど多くのボランティアのみなさんが集まってくださり、準備が始まりました。また、たくさんの児童がお家からしめ縄飾りや書き初めなどを持ってきてくれました。
子どもたちが授業をしている間に、前日竹藪から取ってきていただいた何本ものながーい竹でやぐらを組み、藁をかけてとんどの準備が進められました。
近くの佐保川こども園からもかわいいお客様が見学に来てくれました。中休み、全校児童がやぐらを囲み、開会式。今年の年男年女の6年生4名が、新年の抱負を高らかに宣言したあと、地域・保護者代表のお二人とともにいよいよ点火!
藁は一気に燃え上がり、火の粉がみんなの願いとともに空へ舞い上がりました。竹は燃えると「バン!」と大きな音を立てて弾けます。昔から「破竹の勢い」といわれるだけのものすごい迫力があり、子どもたちはこの音に驚きながらもその音を待っているようでした。
あれだけ勢いよく燃えた火も下火になり、竹のやぐらもすべて燃やし尽くしたあとは、子どもたちは教室での授業に戻りました。その後は、まだ熱い灰を学年の畑に埋め、栄養のある土にする準備までしていただきました。また、運動場には燃え残った針金などが落ちていないか多くの方が丁寧にチェックをし、児童に怪我が無いよう注意を払ってくださいました。
とんど焼きは、地域によってさまざまな言い方があり、「どんど焼き」「左義長」「さいとやき」「おにび」などと呼ばれています。小正月と言われる1月15日前後に家に飾っていたしめ縄や門松、書き初めなどを持ち寄って焼き、人々(特に子ども)の無病息災を祈る行事と辞書にはあります。地域のベテランの方々や私も含め、準備しながら「昔はあちこちで燃やすことができたけれど、今は燃やせる場所がなくなった上、規制も厳しくなったから、学校でとんどができて本当にいいなあ」と話していました。消防署への届け、消火器の準備等、社協のみなさんにたくさんお世話になり心から感謝します。寒い中でもご近所の方と談笑する大人たちの姿をみて、「地域に大切にされる学校になりますように」と火の神様にお願いをしました。