コロナ禍によって修学旅行の行き先変更を余儀なくされてから5年ぶりに、ようやく新幹線に乗ってヒロシマ・宮島への修学旅行が再開できました。
行きの新幹線は新大阪発の「さくら」でした。4列シートなので通常よりゆったり座ることができて、新幹線に乗るのが初めての子どもも何度か乗ったことのある子どもも、座席を向かい合いにしてカードゲームをするという、古典的で最も楽しい乗り方ができてテンションは上がりました。車内でお弁当もいただきました。朝早くから手作り弁当をありがとうございました。
毎年6年生はたとえヒロシマに行けなくても学校で平和学習を行い、千羽鶴を送ってきました。今年は全校児童が折った鶴を自分たちの手で綴った千羽鶴を自分たちの足と手で原爆の子の像のそばに奉納することができました。
平和集会実行委員の司会はすべて児童らでおこないました。しっかりした態度で真面目にすすめてくれ、「折り鶴」の歌をみんな声をそろえて心をこめて歌い、そのあと黙とうを捧げました。たくさんの観光客も思わず足をとめて一緒に集会を見守ってくれていました。それを見ている私(校長)や看護師さんも涙ぐむくらい素晴らしかったです。
続いて班ごとにボランティアガイドさんがついてくださり、現地学習を行いました。とてもしっかり話が聞けて、熱心にメモを取る姿にガイドさんたちもほめてくださっていたそうです。原爆ドームや原爆が落ちたときから今もなお残る遺跡、亡くなった多くの人のための慰霊碑などを実際に見て、新しくなった立派な資料館で学びを深められるのはこのヒロシマでしかできないと、実感しました。子どもたちにとってただ「怖い」という体験だけでなく、平和を守りついで行く使命のようなものを感じ取ってくれたのではないでしょうか。